+大和恋戦+
真澄兄がパートナーと
言った人形は赤い髪の毛に
赤い瞳の顔のバランスが
整った女の子だった。
「パートナー?」
「ああ。明日共に復讐に協力してくれるんだ。妖雷っつーんだ!」
兄は妖雷を紹介すると
妖雷を見て微笑む。
「でも…いくら何でも会社自体を潰すなんて…やめたほうがいいと…」
そう言いかけた瞬間、
兄が反発する。
「俺にはそのやり方しかないんだよ!妖雷と共に会社自体を潰さなきゃ意味がねぇんだ!」
「!!!」
「お前までまさか…反対するとはな。」
兄は悲しげに視線を落とし、
妖雷のパーツを相変わらず
作っている。
「………」
「まあいいか。俺にはあの少年がいるからな」
「少年…?」
兄の年代では少年なんて
何か違う気がするが。
子供に助けを求める
兄は一体平気なのか…?