+大和恋戦+



真澄兄がパートナーと
言った人形は赤い髪の毛に
赤い瞳の顔のバランスが
整った女の子だった。


「パートナー?」


「ああ。明日共に復讐に協力してくれるんだ。妖雷っつーんだ!」


兄は妖雷を紹介すると
妖雷を見て微笑む。


「でも…いくら何でも会社自体を潰すなんて…やめたほうがいいと…」


そう言いかけた瞬間、
兄が反発する。


「俺にはそのやり方しかないんだよ!妖雷と共に会社自体を潰さなきゃ意味がねぇんだ!」


「!!!」



「お前までまさか…反対するとはな。」


兄は悲しげに視線を落とし、
妖雷のパーツを相変わらず
作っている。


「………」


「まあいいか。俺にはあの少年がいるからな」


「少年…?」


兄の年代では少年なんて
何か違う気がするが。

子供に助けを求める
兄は一体平気なのか…?


< 34 / 59 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop