Dangerous city
「県境を越えたら水族館もあるし、このフラワーパークにも行ってみたいわね。何よりここらへんは海鮮が美味しいのよ!お昼はどこか魚が美味しいお店で食べましょうよ!」

持参した旅行雑誌をベッドの上に広げ、裸のままでアレコレと計画を練るハルカ。

そのうつ伏せのままの白い尻をぺチンと叩いてやると。

「きゃあっ!」

可愛らしい悲鳴を上げ、彼女は俺を睨んだ。

「恭一のスケベ!」

「スケベで結構。そろそろ服着ろよ。朝飯はルームサービスにするんだろ?ホテルの従業員に尻見られたいのか?」

俺はそう言って部屋に備え付けの電話の受話器を上げた。

「確かフロントはと…」

番号をプッシュし、繋がるのを待つ。

数回のコール音。

ややあって、電話が繋がった。

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