世界で1番愛してる

伝心



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何をどう伝えたら良いのか…。

私が言う。なんて言ったけどどこからどう伝えたら良いのか涼太を目の前にして迷ってしまった。



「シズ?話しって?」

「ん……あの、ね…?」


目の前には涼太。私の隣にはママが立ってる。

言わなきゃ…。
涼太に生きてもらいたいから。



「あのっ」

「ちょっと待った……、別れ話とかじゃないよな…?」

「……は?違うし!」


不安なのかな…?

眉間に皺寄ってる涼太がこんな時なのにすごく可愛く見えてしまう。



「じゃあ…………俺の病気の事なんだな…。」


――…涼太…、もしかして気付いてる……?

隣にいるママの体がほんの少しだけど震えてた。



「りょう」

「俺さ、…死ぬの?」



涼太の言葉に唇がくっついたみたいになって動かなかった。

涼太は気付いてたんだ…。


自分の体の事。

自分の体の変化。



「涼太…」

「……どれくらい時間ある?」


私を見る目はどこまでも真っすぐだった。

でも……私わかるんだよ。

涼太の事一年しか見てきてないけど…わかるんだ。



「三ヶ月…でも、涼太が生きたいならもっともっと長く生きられるよ。」

「……だな。俺は死ぬ気なんてさらさらないね。


それに……シズを置いてけないだろ?」


泣かないって決めたのに。

どんな事があっても涼太の前では泣かないって…。



――…涼太……涼太はどこまでも優しい人だね。

こんな状況でも私の事考えてくれるなんて。




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