赤点ダーリン


「んでもさ、爽くんって…イケメンだよね」

「………」

悔しいけどそこは反抗できない。
ヤツは人間の勝ち組。
髪の毛だって顔立ちだってスタイルだって完璧。
顔だけは…ほんとに顔だけはいい。
俗に言うイケメンってあれなんだろう。

それに対して私は髪の毛だって顔立ちだってスタイルだって普通。
でも、これだけは誓って言える。

ヤツよりは、頭がいいと信じている。


「きゃっはっは!爽くんまじうけるっ!」

「何!?0点って!」

「の●太くんじゃん!あははは」

外から上がる黄色い声達。

0点…

どうしたらそんな凄い点数がとれるんだろう。
逆に憧れるわ、ほんと。


そう、ヤツは赤点追試常習犯。
っていうか、我がN高校の馬鹿代表。
勉強という名の鎖に縛られないとても素晴らしい人生を送られている。




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