赤点ダーリン


「ぜぇ、ぜぇ」

駅まで全力でダッシュした。
陸上短距離走県大会2位の私に追いつくことはないだろう。

「うーざーいーー!!!」

なんで私があんなヤツのせいで走らなきゃなんないわけ!?

話しかけてくんなっての!
てめえの女どもの相手だけしてろっての!
私はあんたにたぶらかされるほど軽くないっての!

イライラしながらホームの自販機にお金を入れる。

ガコン

出てきたのはコーヒー牛乳。
私の疲れを癒してくれる、放課後の一服。

あー…美味しい。



「コーヒー牛乳飲むんだ?」


ブッ


「ゲホッゲホッ」

「うははは、大丈夫?」

「だっ、どっ、なっ、なんで…」

なんで!?
なぜお前がいる!!

「だってたかちゃん返事してくれないんだもん」

にんまり笑顔のヤツの周りにさっきの女勢はいない。
ってかさっき全速力で逃げなかったっけ!?
私、県大会2位じゃなかったっけ!?

「つか、たかちゃん足速すぎだな」

お前なんでついてこれとんねん!

「俺チャリで来たからおいついたけど」

OH!予想外!





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