赤点ダーリン
―――キーンコーンカーンコーン
「さようならー」
あーあ、今日も長い一日だった。
こんな日はさっさと帰って寝るに限る。
私と蒼は下駄箱の靴を取り出し、校門から出た。
私は電車通学だからチャリ通の蒼とはここで別れる。
まあ電車って言ってもたった2駅越すだけなんだけど。
「じゃ、蒼ばいば「たかちゃんばいばーい!」
……WHY?
私は蒼に言ったの。
決してあんたには言ってない。
「えーっひどーい爽くん、私にもばいばいしてよお」
「つーかあの子誰?」
「ブスじゃん」
女勢の視線がこちらに向く。
どーせブスだっつーの!
なんで何もしてない私があんたの女勢に睨まれなきゃなんないんだっつーの!
迷惑極まりないっつーの!
なーんてことは言えないからここは無言でスルーする。
「ひで、たかちゃん無視?」
「おーいたかちゃん」
「たかちゃーん」
…ダッシュだ。
走れ自分。
一刻も早くこのウザさから逃れるためにも。
「あ、ちょっと待ってたかちゃん」
「おーいたかちゃーん!」
「たーかーちゃーーーん!!」
うーーざーーーいーーーー!!!
たかちゃんたかちゃん言うな!