冷たい月
7月の上旬だった
その日は金曜で
部屋に戻ると
璃空が
携帯で誰かと
楽しそうに話していた
『それはそうだけど…』
最初は
沙麻亜からの電話だと思った
でも
次第に
璃空が面倒くさそうに
話し始めたら
『休みの日は予定があるから』
ー 1日くらい付き合ってくれよ
受話器から
かすかに聞こえてくる声
明らかに
男の声だった
そのまま
璃空の携帯に手を伸ばし
携帯を取り上げ
璃空が
驚いた顔で振り返った