ごくふたり
あの日、俺は期待と不安を併せ持って、仙台へと旅立った。車はアルトだった。
これから始まる新しい生活。
部屋以外何も決まってなくて、すべてがスタートだった。
どんな未来が待っているんだろう?
どんな出会いがあるんだろう?
だけど俺のような甘ちゃんが一人で生きていけるのだろうか?
いろんな事が頭をめぐって、妄想して、興奮して、息苦しくて…。
はやる気持ちを落ち着かせようと、あの日も錦秋湖で一服したよな。
それ以降、俺の中でこの場所はルーチンになっている。
あの時の俺は、結局ここで何を考えて煙草吸っていたのかな?
携帯を見る。数件のメールが入っている。
絵文字が文字化けしている相変わらずなオカンからのメール。
『がんばれ!』
仙台でお世話になった方々からの激励のメール。
一個一個のメールに対し、“おう”とか“うるせえよ”とか独り言を繰り返してリアクションしてみた。
だけど俺の本心が一番求めていたのは、お前からのメールであって…。
当然というか、案の定というか、やっぱりそれはなくて。
これから始まる新しい生活。
部屋以外何も決まってなくて、すべてがスタートだった。
どんな未来が待っているんだろう?
どんな出会いがあるんだろう?
だけど俺のような甘ちゃんが一人で生きていけるのだろうか?
いろんな事が頭をめぐって、妄想して、興奮して、息苦しくて…。
はやる気持ちを落ち着かせようと、あの日も錦秋湖で一服したよな。
それ以降、俺の中でこの場所はルーチンになっている。
あの時の俺は、結局ここで何を考えて煙草吸っていたのかな?
携帯を見る。数件のメールが入っている。
絵文字が文字化けしている相変わらずなオカンからのメール。
『がんばれ!』
仙台でお世話になった方々からの激励のメール。
一個一個のメールに対し、“おう”とか“うるせえよ”とか独り言を繰り返してリアクションしてみた。
だけど俺の本心が一番求めていたのは、お前からのメールであって…。
当然というか、案の定というか、やっぱりそれはなくて。