黒蝶‐総長♀×総長♂‐ Ⅰ
それを繰り返していたら、もう辺りは夕暮れ時だった。
「いい加減にしろよ、もう。
入らねえって言ってんだろ?!」
「お前が入るって言うまで俺たちは諦めねぇからな!!」
「勝手に言ってろ。
俺はもう帰る」
屋上を出ようとしたけど、咲希斗が扉の前に立ちはだかっている。
実際に言ったわけではないけど、
〝逃がさない〟と言ってるようだった。
「チッ」
「つっくん?
青龍に入ってよ!
入るって言うまで僕、ここ退かないから」
ニコッと笑う咲希斗。
だけど、瞳は笑っていない。
しかも、黒いオーラが……………。
扉から帰ることは出来なさそうね…。
なら…………。
「そう。
なら、別に退かなくたっていい」
「そうか。
青龍に入る決心がつい…――――」
「んなわけねぇだろ。
青龍には入らない」
私には、他に帰る方法があるから。
逃げ道は、1つとは限らないでしょ?