バトルロワイヤル
「…嘘でしょ?じいちゃん!じいちゃん!!」なんど声を掛けても起きるわけがない。
(ビービービー)
「ナースさん早く来てください!!」母さんはナースコールを必死に押した。
「…やだよじいちゃん!!せっかく碁を覚えたのに!まだじいちゃんに勝ってないじゃないか!!まださっきの言葉も言い掛けじゃないか!!………大好きって言いたかったのに……、…うわぁあぁああ!!!」オレはじいちゃんのベットに顔をうつぶせた。
その後医者と看護婦がすぐに来て時刻等を発表した。
2日程で通夜になり、3日目には火葬場に行くことになった。
「本当に最後だね…じいちゃん…。」火葬場で棺桶にじいちゃんが寝かされていた。
とても気持ち良さそうに寝ている。
「じゃあね…。今までありがとう…」オレは棺桶にじいちゃんがくれた囲碁の本を入れた。
棺桶はすぐに中に入れられ、ゴーと音を立てて煙突から白い煙がでた。
「……ありがとうじいちゃん…。」
オレは絶対に遊びで死ねなんか言わない。
そしていつかオレがじいちゃんのとこに逝くときまた碁しような!

オレにとっては大好きなじいちゃんだから…
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