バトルロワイヤル
―4日目―
(カタカタカタカタ…)忙しくキーボードを打つ音が聞こえる。
「…うぅ……」
(…厚い?…暑い。暑い!…熱い!!)
「うわぁぁあぁ!!」オレは勢い良く飛び起きた。
「……ハァ…ハァ…。…あれ?」
気が付くともぅ昼過ぎで、隣に寝ていた真弓はまだ寝ているが、児玉の姿はなかった。
「もぅ起きたのかな…?……!?」
そしてもぅ1つ…。枕元に、カバンが置いていた。
「誰のだろう…」
オレが恐る恐るあけようとした時……
(バシンッ!)オレの頭が勢い良くなった。
「痛って…!!」頭をなでながら後ろを見た。
「やっと起きたんか!!」
「は、はい…!」思わず敬語になった。
「児玉…このカバンは一体…「それはP研の人達がくれたんだ。」オレが最後まで聞く前に児玉は答えた。
「中身は、機関銃と短銃が1丁ずつと刀類がたぶん入っている。後は食料だ…。」
枕元には2つあった。1つはオレのと1つは真弓の。児玉はもぅとったのだろう。
…そして健太の分はない…。その現実は1日たった今でもきつい。
「………」
「亮佑……」
「……!?」
「…生きるぞ!!」
その日初めて児玉はオレを下の名前で呼んだ…。
「…おぅ!!!」
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