バトルロワイヤル
『おぉ!!』理科部員はつながるトランシーバーを見て興奮に包まれた。
「…ザー…無事トランシーバーを頂きました。ありがとうございます!」
(…ザー…そう。これからもよろしくね。)
「はい!よろしく!」徳光は元気よく答えた。ここで会話は終わった。
「なかなか使える代物やな!」徳光のテンションは上がっている。
「まぁな。ところで理科部はダイナマイトを作り直したんか?向坂が50コ爆発さしたけど…」オレはあの日の夜を思い出して言った。
「いや、残り50コもありゃ十分だろ。だから違うものを作ることに専念している…。」徳光のキラリと光る眼鏡が不気味だった。
「例えば…?」児玉は聞いた。
「まぁこのガス玉とかかな?」徳光はポケットから小さな玉を3つほど取り出した。
「…何これ?」真弓は眉間にしわをよせた。
「これは破裂させると辺り10m3(10立方メートル)にガスが充満するんだ。」徳光は身振り手振りで説明した。
「すげぇな…。でもそんなん意味あんの!?」オレは聞いた。
「まぁマッチがありゃ最強だな!」徳光はポケットからマッチを取り出した。
「さすが準備いいな!!」
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