バトルロワイヤル
「…それでもぅ誰かの首輪を解除したのか?」徳光は眼鏡の奥を真剣にして言った。
「まだなのよ!だからあなた達を集めたの!」紙本はにんまりして言った。
「…ってことはオレ達が実験体かぁあ!?」オレは叫んだ。
「違うわよ!首輪の解除はまず私が最初にする。……パソコン研究部の部長としてね…!」その時の紙本はかっこよく見えた。
その場は沈黙に包まれた…。
「……じゃあワイヤレスをつなげるわよ…。」紙本は首輪の1部分のネジをドライバーで部員にあけてもらい、ワイヤレスケーブルを首輪とパソコンにつないだ。
「…紙本さん大丈夫ですか?」大野は不安そうな言葉で言った。
「そうよ!真衣!危ないわよ!」水野は言った。
「…大丈夫よ!大野くん、…始めて!!」紙本はパソコンの前に座っている大野に言った。
「…はい!」
(カタカタカタ…)
「“PM310”っと!」大野は声に出してコードを入力して…
(…カチッ)そして確認をした後にエンターキーを押した。
「…終わりました…。」
(ピコン…ピコン…)首輪の赤ランプが点滅し始めた。
「…成功なの!?」焦る紙本と赤いランプは次第に早くなる。
(…ピコンピコンピコピコピピピピ…)
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