バトルロワイヤル
「お願いだから殺さないで!!」女は涙ながら言った。
その女の足元には違う女が吐血して死んでいた。
おそらくこの女の友達だろう。
「…オレの目の前に現われるからだ…。」男はヒュンヒュンと鎖をあやつっては地面に叩きつけている。
「…アンタ林道(はやしみち)さんを怒らしたから終わりだよ!」鎖をあやつる男の後ろで巨大な銃のようなものを背負った小太りな男が言った。
「お願いだからやめて!!やめてよぉ!やめ……」
(ヒュン)
「…ぐっ…」
(ポタポタ…)鎖は女の腹を貫いた。
「ぎゃあぁぁあ!!」女は叫び膝をついて倒れた。
「さすが林道さんですね!!あなたに勝てる人なんかいませんよ!!」
「…あぁ。中塚(なかつか)…こいつらの処理を頼む。」
「はい!!」小太りの男は巨大な銃のようなもので2体の死体を燃やした。
「…オレは生き残るぜ…」鎖の男は燃える死体を見下して言った。

―RANルーム―
「…さっきなんか上の階が騒がしかったような…」大野はキーボードの手を止めて言った。
「そりゃあ毎日誰かが殺し合ってんだ。当たり前だろ!」児玉は大野の肩にポンと手をおいて言った。
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