バトルロワイヤル
…帰り道…
季節は夏だったため熱い日差しが私達にささる…。
「…尚ちゃん本当はチューしたくないの…?」私と尚ちゃんは一緒に帰っていた。
「そんなことないよ!真弓ちゃんは大好きだよ!」尚ちゃんは照れることなく言った。
「……じゃあ…、チューして!!」私は唇を前にだした。
そして尚ちゃんはそっとキスをしてくれた。
暑い日差しが差し込む中、体は唇の体温と涼しい風だけを感じさせた。
そしてそれが尚ちゃんへの最後のキスになった…

「尚ちゃんの体真っ赤だよ!」私はキスを終えると半袖から出る尚ちゃんの腕を見て言った。
「ぅん。なんか最近かゆくなったり、痛くなったりするんだ。」
「へぇ〜。」その時は何も思ってなかった。

―次の日―
尚ちゃんは幼稚園の運動場で折り紙を虫眼鏡で焼いていた。
「煙が出てきた!」私は隣で見ていた。
「…うん。」何かに夢中の時の尚ちゃんは無口になる。
その時だ…
「…ぃ、痛い!!痛い!!」突然尚ちゃんは腕を押さえて泣き転げた。
「尚ちゃん大丈夫!?」
尚ちゃんの腕を見ると尋常じゃないくらい晴れ上がり、顔とかの皮膚もおかしかった…。
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