バトルロワイヤル
―2日後―
尚ちゃんの葬儀が行われた。
尚ちゃんの皮膚はボロボロになって棺桶におさめられていた。
棺桶には1人1人の手紙とみんなで作った千羽鶴と、そしてたくさんのスイセンの花で尚ちゃんは包まれていた。
火葬場では煙突から出る煙を見ていて泣いた。
「真弓ちゃん…ありがとう。そしてごめんね…。」尚ちゃんのお母さんは私の元に来て言った。
尚ちゃんのお母さんは私がいじめられてることを知っていたようだ。
「私こそごめんなさい…。」
そこで私は尚ちゃんへの最後のお別れを言った。


―次の日―
「病気だから尚也くんが死んじゃった!」
「じゃあ真弓ちゃんも死んじゃうじゃない!」皆は内心まだ私を病気だと思っていたみたいだ。
『病気!病気!』またいじめが始まった…。
けど今回は違った…。
「アンタ達いい加減にしなさい!!そんなことして楽しいの!?」愛だ。
「真弓!もうすぐで小学校だからそれまでがんばりなさい!!」私は涙が出てきた。“親友”の
愛はその日から私の“真友”になり、いじめの日々を救ってくれた。
私は小学校に入った日から尚ちゃんのために強く生きると誓った。
……心に咲くスイセンの花に…
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