バトルロワイヤル
「…そうか。」オレはそれ以上猫田を責めることはなかった。
《ピンポンパンポーン…まもなくトラックが突入します。》
気付かない内に時間は10時に入っていた。
「もぅこんな時間か…。とりあえず食料を取りに行かないと…。」児玉はカバンを持った。
「オレも行くわ!!」
「私も!!」
オレと真弓もカバンを持った。
「オレ達はまだカバンに入ってるからいいわ!」大野はオレ達に向かって手を振った。
(ガラガラ…)
オレ達は外に出てトラックに向かった。

(…ザッ…ザッ…)
オレ達は1歩1歩慎重に運動場を歩いた。
誰にも襲われずトラックの前まで来れた。
「よし、行くぞ!!」
児玉の合図と共にオレ達はトラックの荷台の中に入った。
(…ガチャンッ…)
「や、やめてくれぇえ!!」
物音と一緒に悲鳴が聞こえた。
「塩脇!!」オレと児玉は声をそろえた。
「児玉と山川!!」
「…亮ちゃん、こじゃま、この人誰?」真弓は塩脇を指差して言った。
「こいつはオレ達と一緒のクラスの塩脇龍之介(しおわき りゅうのすけ)だ!!」
「よろしく!…てか、それ…!?」塩脇はオレの首を指差した。
「あぁこれか…。外したんだ!!」
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