バトルロワイヤル
(ガラガラ…)
オレ達22人はRANルームから出た。
「じゃあまずどこから探しますか?」徳光は眼鏡を光らせた。
「じゃあ上の4階から行ってみましょう!」猫田は端っこにある階段に指をさした。
その階段は、オレが高橋達と戦った階段とちょうど真逆……つまり階段の上には“美術室”がある。
「…それ重くないの?」真弓はタンクを背負う広瀬に聞いた。
「まぁ重いですけどそこまで重くはないですよ。中身は細菌だから軽さは空気ぐらいだし。」広瀬は真弓に説明した。
「ふぅーん。」
(カツカツ…)
オレ達は階段を上がり美術室の前に着いた。
「みんな気をつけろよ…。」
ヒソヒソと話す徳光に合わせてみんなは銃を出して細菌特殊部隊はタンクからつながるホース口を構えた。
(ガラガラ…)徳光は勢い良く扉をあけた。
「中にいるんなら撃つな!お前はもぅ…」
(ヒュンッ)
「うおぉっ!!」
中から急に矢が飛んできて、徳光は紙一重でよけた。
「この野郎、危ねぇじゃねぇか!!」徳光は切れた。
「ご、ごめんなさい!!殺さないで!!」中から怯える女子の声が聞こえた。
「その声は…」
真弓が見たその先にいた女子は…
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