バトルロワイヤル
「木葉!!」真弓が叫んだ。
「いや、真弓…。殺さないで!!」かなり動揺している。
「オイ、真弓?この子誰なん?」オレは真弓に聞いた。
「…私と一緒の保険委員だった里中木葉(さとなか このは)よ…。隣のクラスのいい子だったけどこんなに怯えるなんて…」真弓は心配そうだ。
里中の体はガチガチに震えている。
「待て!オレはお前を助けに来た!!これを見てみろ!!」児玉は自分の首を里中に見せて言った。

「…く…ぐびわが……ない!!」里中の唇は震え上がっていた。
「そうだ!オレ達の首輪はハッキングによって全て外れたんだ!だから今オレ達は首輪を外してほしい仲間を探していたんだ!」
「う…うわぁああぁあん!!」里中は真弓のそばに行って泣いた。
「私不安だったの。2組の上田さんと山中さんが変な男に急に殺されて…」
(……2組の上田と山中って…)
オレと児玉は目を合わせた。
「上田あゆみと山中梨果か!?」オレは里中にすがりつき聞いた。
「…そうよ…。」里中は答えた。
上田あゆみと山中梨果は最初に教室で首輪をつけるかどうかと言っていた女子だ。
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