バトルロワイヤル
「う…嘘だろ…?」オレは疑った。
「本当よ!途中まで一緒に行動してたけど、上田さんと山中さんが爆発した家庭科室を見てくるって言って見に行ったら……、……廊下で死んでたの…。変な男が2人いて…。私は美術室で隠れるしかできなかった…。」
里中は自分の体を抱き締め泣いていた。
「…まさかあいつらかもな…」児玉はつぶやいた。
「…児玉?」
「…いや、なんでもない…。」
「とりあえずRANルームに連れていこう!!」徳光は言った。
「茂野、佐井藤!!」徳光は理科部員の名前を2人呼んだ。
「里中さんをRANルームに連れていけ…。」
『はい!!』
2人は里中の手をひいて帰って行った。
「…とりあえず家庭科室前まで行ってみるか…」猫田は言った。
「おう!」
「行くぞ!」
「あ、…あぁ。」児玉の返事に乗り気がない。
「どうした、児玉?」
「大丈夫だ…。行こう…。」児玉の顔色に元気がない。
(ガラガラ)
おれたちは美術室を出た。
(………!!)オレは出た瞬間に気付いた。
「みんなあそこ!!」オレは家庭科室の前を指でさした。
そこには窓からプールのテラスの上に行く2人の男の姿があった。
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