バトルロワイヤル
(嘘だろ…?ボビーのお父さんがそんなこと…。)児玉の頭の中は動揺と混乱だ。
「そしてついに親父はやっちまった…。エドワード・ジャクソンが通っていたルシウス牧師の教会を爆破したんだ…。まだ捕まっていなかったエドワードの命と共に…」
(ルシウス牧師…!)
児玉の体はガタガタと震えた。
「まぁこんなことをお前に言ってもかんけ…」
「その後なんでお前の親父は捕まらなかったんだ…?」オレは林道に言った。
「当時のアメリカのニュースは“Lindo Ren”と表示されただけだ…。そして日本では“リンドー レン”と表示された…。」
「お前の親父の名前は林道だろ!?リンドーとは……!!」オレは気が付いた。
「そうだ…林道は読み方を変えれば“リンドウ”になる。記者の名前の読み違いとオレは日本人のふりをして日本に住むことによって捕まることはなかったんだ!!」
(ガタガタガタ…)
児玉の肩が震えている。
「どうした?恐ろしくて声も出ないか?こんなことお前に話しても…」
「関係あるさ!!」児玉は言った。
「……?…まさか…!!」
「そうだ!オレはあの時両親を殺された息子の児玉樹だ!!」
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