バトルロワイヤル
―1ヵ月後―
今日は試合の日だ。クラスに友達と呼べるやつは誰もいない。だから見にくるやつもいないはずだつが、女子が何人かちらほらいた。
「児玉、今までやってきたことを積極的にぶつけていけ!!」楽屋で先生はオレにグラブをポンとぶつけて言った。
「…はい。」
(カンカンカンカン…)
鐘の音と共にオレはリングに上がった。
『……ファイト!!』
レフリーの合図でグラブをぶつけてついに試合が始まった。
(シュッシュッ…)
オレは先生の言っていたように積極的に向かって行った。
「…こいよオラッ!」
リング上の私語は禁止されているが相手は向かっていくオレに話し掛けてきた。
「………」
(チンッ)
1ラウンドが終了した。
「児玉、いい感じだ!どんどん攻めていけ!」
(チンッ)
休む間もなくすぐに2ラウンドが始まった。
(シュッ)
相手のパンチがオレの顔に当たり、血が出た。
「………」
オレは切れた。
「ほらボディががら空きだぁ!!」
(ゴッ)
相手はオレの腹を殴ってきた。
「あんまり調子に乗んなよ…」
(ボカッボカッ…)
オレはもうボクシングと関係なく殴りまくった。
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