バトルロワイヤル
(キーンコーンカーンコーン)
昼休みのチャイムだ。
「児玉くんって前どこに住んでたの?」クラスの女子達が話し掛けてきた。
「……アメリカ…」
「きゃーかっこいい!!」
「………」
「英語とかしゃべれるの!?」
(イラッ)オレは頭に血が上った。
「Get back! I don't want to talk to you!!(帰れ!オレはお前と話したくない!!)」オレはそう言って昼休みだが、カバンを持って学校を出た。
「…何あれ?何ていったの?」
「…わかんない。何か私達いけないこと言ったかしら?」
クラスの女子は頭をかかえた。

―その日の夕方―
(パンパンッ)
オレは日本に来た日から、ジムとボクシング、空手など体を鍛えることに専念していた。
今日はボクシングだ。
(パンパンッ)
オレはサンドバッグを殴る。
「…児玉君の体つきいいねぇ!!」先生がオレに言ってきた。
「……はぁ…。」オレは手を止めた。
「来月の15日に試合を入れることになってるんだけど児玉君もやるかね?」
それでオレのイライラが無くなるんだったらいいけど…
「…別にいいですよ。」
「じゃあ決まりだな!!試合を組んどくよ!」
オレはその日のために鍛えに鍛えた。
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