バトルロワイヤル
「ちょっと行ってみるぞ!!」亮佑と中川はコソコソとオレの方に近寄って近くの電柱に隠れた。
(ボカッボカッ…)
オレは天満橋6中の生徒7人に囲まれて殴られた。
「…おい、ヤバいって…!!」中川はヒソヒソ声で亮佑の裾をひっぱった。
「…た、助けに行くぞ!!」亮佑は中川の裾を掴んでくる腕をひっぱった。
「うらぁあぁあー!!」
「ぐわぁあぁ!!」
亮佑は集団の1人の背中に叫びながらドロップキックをした。
「てめぇよくも兄貴に蹴りをかましてくれたな!!」不良は亮佑を殴りはじめた。
「り、亮佑ぇー!!」隣にいた中川は叫んだ。
「てめぇもうっせぇんだよ!!」
(ボカッ)
中川も標的に入ってしまった。
「おい、やめろぉお!!」オレは叫んだ。
(……!!…反撃をしない…?)
「健太ァア、耐えろぉ!!」亮佑は殴られながらも中川に向かって叫んだ。
どんなに殴られても亮佑と中川は手を出さない。
「…ぐっ…うわぁあぁ!!」
「こら、君達何をしてるんだ!!」
中川の叫びが聞こえたのかそこにパトロール中の警察がやってきた。
「やべぇ、ポリコだ!逃げるぞ!!」
警察は逃げる不良達を追っていった。
「…た、助かった…」
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