バトルロワイヤル

弱所

「リンドー…1つだけいいこと教えてやるわ…」児玉はゆっくりと空を見上げて言った。
「……!?」
「お前はオレには勝てねぇよ…」
(ブチンッ)
「んだとコラァ!!?」林道は切れた。
(…ジャラ…)林道は鎖を持って走ってきた。
鎖にひっかかった斧はすでにとれている。
「うおぉぉお……」
(…冷静になり、相手の“弱所”を見つける!!)
(ヒュンヒュンヒュン…)
児玉は無言のまま鞭のような鎖をひたすらよけた。
「なんで…なんで当たらねぇんだよぉ…!??」林道はすでに今までの児玉と違う状態に混乱状態だ。
(……見えた!…ここだ!)
児玉は林道の鎖を振り上げる際にできるがら空きのボディを見つけた。
(ドフッ)
児玉は林道の腹にアッパーを決めた。
「…ぐぅ…」
林道は悶絶し、そして……
(ザッブーン…)
プールに吹っ飛び落ちた。
(…さっきまでと動きが全く違う…!!?)
(ザパァ)
「ゲホッ、ゲホッ…」林道はプールサイドにしがみついた。
「う、クソッタレがぁ!!」林道は児玉に殴りにかかってきた。
(ストンッ)
走ってきた林道の足をひっかけた。
(ズザザザー…)
「リンドー…お前の負けだ…」
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