バトルロワイヤル
「どうゆうことやねん白城?」オレは聞いた。
「オレは小6の時に大型トラックに足をひかれ、全治1年2ヵ月の怪我を負った…」
「…えっ…!?」
「特に足の怪我がひどくてな…。足だけが治るのが一番遅かった…。1年2ヵ月…。それは幼稚園の頃からバスケをやっていたオレにはとても長い日々だった…。でもそれは我慢できた!でも…」白城の体が震えている。
「……でも?」
「1年2ヵ月の後には約2年間のリハビリが必要だったんだ…。」
「………。」
「オレはそのリハビリを必死でやって…、そんでオレは中3になる頃からバスケができるようになった。」
(…そういえば1個上の学年で車椅子の人がいたっけ…)オレの脳裏に白城の姿が少しだけ浮かんだ。
「それでも3年はすぐに引退試合がある…。オレはそれに向けて必死で練習してきた!中3の部活に入った頃からな!!そしてやっとのことでオレはバスケの背番号を手に入れたんだ!!」オレ達はやっと白城が言いたいことがわかった。
「ところがなんだ!?このバトルロワイヤルってのは!?やっとバスケができるようになったオレにどうしろって言うんだよぉ!!!」白城はその場で泣き崩れた。
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