バトルロワイヤル
「…徳光…、行こう…」梶原が徳光の肩に手を乗せた。
「えっ!?白城達(こいつら)を置いてくんか!?」徳光は泣き崩れる白城と近くに寄り添う河村を指差した。
「…行こう…。」
(…ギィ…)
オレ達は体育館を出た。
「…もぅ日も暮れてきたな…。」オレは夕日を見て言った。
「…そうだな。RANルームに帰ろうか。」
(…バタン)
徳光は校舎の扉を開けた。
「んっ!?何だこれぇ!?」中に入ると壁を見て梶原は叫んだ。
壁には1枚のポスターが貼ってあった。
《首輪をつけてみんなで助かろう!!僕達パソコン研究部員はRANルームで首輪のハッキングをして成功しました!まだ首輪を外してない人はRANルームにすぐ来てください!!》とポスターに書いてあり、首輪が取れた大野の写真が貼ってあった。
「あいつら…こんなことまで…」
(!!!!!)
さらに壁を見てオレ達は言葉も出なくなった。
そこらの壁という壁には全てこのポスターと同じポスターが貼られていた。
「…すげぇ…」
「早く帰ろう!!」
オレ達は疲れを忘れて猛ダッシュで階段を駆け上り、RANルームに着いた。

―RANルーム―
(…ガラガラ…)
『おぉおおおぉぉ…ォ…!!』
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