バトルロワイヤル
児玉は突然オレに礼を言いだした。
「…ん、児玉?なんか言ったか?」
「別になんでもない…。……」児玉は腕を掴む真弓を睨んでいる。
「…どうしたの?こじゃまぁ?」真弓は上目遣いで児玉を見た。
「…少し離れてくれんか?こんなクソ暑いのにベッタリくっつくな!」児玉は少し怒りぎみで言った。
確かに今の気温は軽く38度くらいだろう。でもそれっくらいで児玉が怒るのはめずらしい。
「ごめんなさい!!」真弓は急いで手を離した。
「おい児玉、それっくらいで怒んなや!」横で見ていた梶原は言った。
「…悪ィ。ちょっと疲れてんだ…。早くRANルームに帰ろう…。」児玉はゆっくり歩きだした。
それに続いてオレ達もRANルームを目指した。
(コツコツ…)
オレ達は校舎に入り階段を上がる。
「和希、お前後1人のやつって誰やと思う?」登米は歩きながら上間に言った。
「…そぉやなぁ…、やっぱオレ的には7組の中山かなぁ?」上間は登米に言った。
「中山って中山雄輔(なかやま ゆうすけ)のことかぁ?」
「そぉやで、宏昭はどぉ思う?」
「わからんなぁ、まぁ誰でもいいけど助けたろな!」
「当たり前やん!!」
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