バトルロワイヤル
「ゴフッ…ゲハッ…」
青山が放った2丁の銃弾は座り込む徳光の右肩と左頬を突き抜けた。
「ゴミ虫が…やっと死んだか…」

『徳光!!』
『徳光さん!!』

わあってるって…。
今じゃお前らの声だけじゃなくて姿も見えるぜ…。
梶原や広瀬だけじゃなく、佐井藤、茂野、みんなぁ。
でもちょっと待ってくれよ。

…オレはまだ死んでねぇから…。

…だからこいつだけは命に替えても殺してやるんだぁ!!
(ゴソゴソ……カチャ…)
カバンに手を入れた徳光の手に何かが当たった。
(カチャ…)
「…こいつは…オレ達の結晶だ…。」
徳光が最後に力を振り絞って構えた武器、
それはレーザー!
「こいつまだ生きて…それになんだあの長銃は!?くそっ!!」
(バッ…)
青山は下がり畳を引き上げた。
(…無駄だこいつの威力はすでに山川から聞いている。それにオレが狙うのはお前ではなく爆弾が山ほど入ったそのカバンだ。畳の向こうでも突き抜ければおしまいだ。じゃあそろそろだ…)
(ビーー…)
徳光はレーザーを放った。

………あばよ………

(ビーー…)
「こいつ畳を突き抜けて…!!なっ、カバンが…」

《ボゥウゥウゥウゥウン…》
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