バトルロワイヤル

最後の夜

―RANルーム―
(ゴゴゴゴゴゴッ…)
突然部屋が、いや、学校全体が地鳴りを上げてゆれだした。
「なんやあの地響きは!?」
「ヤバい揺れやったぞ地震か!?」
みんなは何でそんなに揺れたかわからない。その時のオレもまだわからなかった。
「オイ、それより遅すぎひんか!?和希達が行ってから小1時間は経つぞ!!」登米は騒ぎはじめた。
「ちょっと待ってみんな…、……最後の点が消えた。」
『……!!?』
レーダーを握りながら児玉は言った。
「ちょっと待てよ、じゃあ徳光達はどうなってん!?」オレは児玉にむかって言った。
(ダダッ…)
「だからこれから調べに行くんや!!」児玉はレーダーを握ったままRANルームを出ていった。
(さっきの地響き…?)
「オイ、みんな行くぞ!!」オレは児玉に続いて出ていった。
「ちょっと待ってよこじゃま、亮ちゃん!!」真弓も出てきた。
「…オレ達も行こうぜ…!」後に続いてみんなも出てきた。
(ダダダッ…)
6日間の疲労は相当なもので途中足がもつれることもあった。
「ハァ…ハァ…、」
(……!?)
「なんだよ…これ…」
外に出ると、突然黒焦げの建物が見えた。
< 297 / 358 >

この作品をシェア

pagetop