バトルロワイヤル
―準備室―
「…ふぅ…、やっと完全に止まりやがった。」児玉は部屋のカーテンを包帯代わりに体に巻き付けていた。
「…児玉…、さっき言ってくれた作戦は本間なん…?」白城は言った。
「そうよ、児玉くん。もし本当ならこれはみんなに言うしかないわよ。」河村も白城に続けた。
「…オレがなんでそんなしょうもない嘘つくねん。本間に決まってるやろ。」
『……………』
2人は黙りこんだ。
「とりあえず、絶対みんなには言うなよ。言ったらこの“グレネードB360”をその場で爆発させるからな。」児玉はポケットから何かたんせいに包み込まれた丸い何かを出した。
「…オレがリンドーを倒すために集めた知識がこん中に全部ある。白城、河村、知ってるか?」
「…何が?」
「太陽の塔を作った岡本太郎の名言…」
「……??」
「…“芸術は爆発だ!”だ。」児玉はそう言って眠りについた。
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