バトルロワイヤル

末路

(ウィーン…)
荷台の扉は完全に開き切った。
「うおぉおぉぉお…!!」児玉は掛け声と共に近くにいた軍人に向かって叫んで行った。
「…っおい、誰だ貴様ァ、ここは軍基地だぞ!!ガキが入るようなとこじゃ…」
(バッ…)
児玉は相手の腕を背中で固め頭に銃を突き付けた。
「うっせぇえんだよ!!今すぐこのバトルロワイヤルを止めろォ!!」児玉は腕をさらにひねりあげた。
「…ぐあっ…、貴様バトルロワイヤルの参加者じゃないんか…?」顔を引きつりながら軍人は言った。
「そうだ、だがら今すぐ一番偉いやつのところにオレを連れてけ!」
「おい、佐野ォお前何してんだよ!!」他の軍人がぞろぞろ児玉の方にやってきた。
「来るなぁ!!来たらこいつの頭を打ち抜くぞぉ!!これは玩具じゃねぇんだ!!」児玉の形相はもはやいつもの顔ではない。
「はぁ?そんなエアガンで頭が貫くって言うんか?このガキんちょがぁ?お前まだ逃げ回ってた中学生か高校生やろ?ちょうどええわ不参加者はオレたち軍人が…」
(パァンッ…)
(ドサッ)
児玉は向かってきた軍人の頭を貫いた。
「これはバトルロワイヤルから取ってきたれっきとした銃じゃあぁ!!!」
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