バトルロワイヤル
「…命だけはやめて……。」カーテンの影からもう1人出てきた。よく見るとカーテンには銃弾の跡が残っていた。
「紗織!!」真弓が言った。
「また池野の友達か?」健太は言った。
「ぅん……畑中紗織(はたなか さおり)っていうの。…てかこじゃま、瑞希らの非情なやり方ってなんなの?」
児玉は有川達を睨んだ。
「こいつらはオレに……」
「ごめん真弓…私達体を売ってたの…それで相手の武器を……同じクラスとして最低だよね。」有川は下をうつむいて言った。
「………じゃあそのシーツについてる血ってのは…」真弓は保健室のベットを指差した。シーツには血がしみ込んでいた。
「ぅん……私が体を売って紗織がとどめを刺すの。あの血は最初男は何か聞くけど生理とか適当に言えば信じるから。」有川はさっきまでのやり方を白状した。
「児玉……瑞希達を……して」かすれた声でよく聞こえなかった。
「真弓、なんて?」児玉はもう1度聞いた。
「瑞希達を殺してって言ったのよ!!」真弓は泣いている。
「なんで……?池野さん…?さっきまでは話し合いで解決って言ってたのに」御堂は言った。
「だってこんなやつら生かしてたらダメなのよ!!」
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