バトルロワイヤル
―2日目―
眩しい日差しが差し込む……
「おぃ亮佑!何寝とんねん!!」頭をたたかれ飛び起きた。
たたいたのは健太だった。
「まぁまぁ中川先輩…山川先輩に怪我がなかっただけよかったじゃないですか!」御堂はあたふたしながら言った。
「みんなおはよう!………おはよう?」『おはよう』の言葉に変に思った。
「何がおはようやねん!」健太はもう1回オレの頭をたたいた。
「昨日の昼過ぎからずっと寝てたんか?」
「そぅじゃ、まぁオレらも寝てたんやけどな……ハハッ」健太は優しく笑った。
「てか誰も来んかったみたいッスね……。」
一応カギは閉めてたものの1晩明けても誰も訪れてはなかったようだ。
「てか真弓と児玉……児玉はどうなってん!?」
その場には健太と御堂しかいなかった。それに、児玉の傷が気になった。
「真弓はまだ寝とるわ。児玉の傷はわからん……。」オレは保健室の奥に行った。
(…スー……スー…)児玉と真弓は寝ていた。
「大丈夫そうだな……」2人の気持ちよさそうな寝顔を見て安心した。
「亮佑はなんでこの部屋が襲われなかったと思う?」
「わからん。」
「たぶんみんな警戒してんだよ。部屋にはたいてい人がいるからな。」
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