バトルロワイヤル
「警戒かぁ……。」オレは納得した。
「だからたぶん部屋内より外の方が危険やろう……」健太は言った。
「……ん…あぁ。だから次からはなるべく校舎内で活動するようにする…。」児玉は起き上がった。
「児玉さん、まだ動いちゃダメですよ!」御堂は児玉のもとへよった。
「御堂…大丈夫だ。…それより、昨日は休みすぎた…。…今日は調達するものが多すぎる。まず……」
《ピンポンパンポーン》校内アナウンスが流れた。
「……!!!」
《今日の朝の時点で生徒の人数は524人/720人になりました。これからはなお戦闘が激しくなるため、毎朝午前10時からは校内に2台トラックを遠隔で突入させます。1台は食料、もう1台は武器です。これより2時間後の10時にトラックが突入します。残りタイムリミット6日間がんばって生き残りましょう。ピンポンパンポーン……》校内アナウンスが終わった。
「タイムリミット6日って…」健太とオレの顔は真っ青になった。
「つまりこれは1週間で仲良く殺し合いましょうってことやな。」児玉は包帯をまいた体の上から服を着た。
「とりあえず10時の車を占領するぞ。………こっから本腰入れてくぞ!!」児玉の声に気合いが入った。
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