バトルロワイヤル
「……お、おはよう」真弓は児玉の今の声で起きたようだ。
「姫様はよく寝るな!」健太は笑いながら言った。
「もぅ移動するの?」
「もう少しでな。だから準備しろ。」児玉が真面目な顔をして言った。
「児玉さん…どうしたんですか…?」御堂が心配そうに言った。
「この部屋からでるときは窓から出る…1階だしな。」
「普通にでればいいじゃん。なんでそんなことする必要があるん?児玉ぁ。」健太が不思議に思ったことをバンバン言う。
「まずグランドには窓からの方がすぐ行ける。それに昨日、保健室にあえて入らんかったやつが待ち伏せしてるかもしれん。」
「…待ち伏せ?」
「あぁ。保健室にむこうが入れば逆に待ち伏せを食うから昨日は誰も入らなかった。けど次はオレ達が待ち伏せされてる可能性の方が高いからな。」
「なるほど…!」オレ達は納得した。
(こいつはどんだけ先考えとんねん…)
「次からは行動を3人と2人にわける」
「えっ!?」児玉がすぐ次の作戦に入ったから驚いた。
「2チームに分かれるってこと?」真弓が不安そうに言った。
「…(コホッ)、そうだ……。」児玉は1つ咳をして言った。
「みんなで行動した方がいいじゃない!」
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