バトルロワイヤル
真弓はかなり不安そうだ。
「真弓はさっきの放送聞いてなかったな………」オレは真弓に校内アナウンスの内容を全部言った。
「じゃあ10時から本格的に………」
「そうだ。……生徒全員が動きだす…」児玉の今の言葉に背中がゾクッとした。
「だから2チームに分かれた方が効率がいいってわけか……児玉…。」健太は言った。
「そうだ!これから移動するときは、山川、御堂、真弓の3人。オレと中川の2人で動くようにする」
(ドクン…ドクン…ドクン…)全員の鼓動が早くなった。
「戦力的には一緒くらいかぁ…。」オレは言った
「御堂君しっかりウチを守ってなぁ!!」真弓の言葉に御堂の顔は赤くなった
「よろしくッス!」
「児玉とオレとじゃ鬼に金棒だな!」健太は児玉の肩をぽんぽんたたいた。
「残りの人数が今524人…1日でだいたい150人くらい死ぬんだな……」オレ達の空気は児玉のこの寂しそうな言い方で凍り付いた。
「………」
「その死んだやつの中にはオレ達が今まで話したこととかあるやつがいるんだろうな……」
「………」何も言葉がでない。
「でも何で残りの人数とかわかるんやろ?」健太が空気を変えた。
「これやろ!」児玉は首輪を指した。
< 46 / 358 >

この作品をシェア

pagetop