バトルロワイヤル
オレ達はダイナマイトを1本ずつカバンに入れた。
「ありがとう。児玉、この火炎ビンは2本ともお前がもっていてくれ…」オレは火炎ビンを児玉に渡した。
「なんでなん?」
「お前が1番戦い慣れしてるからな……」
「そうか……でもオレ火持ってないで!」児玉はポケットの中を見せた。
「だいじょうぶ!!」徳光は満面の笑みで言った。
「どういうことだ?」児玉が初めてわからないという顔をした。
「これは摩擦を20km/60分(時速20km)以上でこの紙の部分(先の部分)に当てれば引火するようになっている。火炎ビンも一緒だ。だから火がなくても使うことができる。」自身に満ちた顔が眼鏡をさらに光らせた。
「さすが理科部だな!!」
「じゃあそろそろ行くわ!いろいろありがとう!」児玉は1つお辞儀をした。その後にオレ達も頭を下げた。
「おぅ、また来いよ!!理科室(ここ)をオレ達は拠点にしてるからな!」徳光が言うと他の理科部員は頭を下げた。

(ガラガラ)オレは先頭でドアをあけた。
「ここをオレ達も拠点にしていいか?」オレは振り向いて言った。
「じゃあ絶対また来いよ!!」
オレ達は手を振って部屋を出た。
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