バトルロワイヤル

夜の見張り

「児玉、ここで寝るのは構わんが見張りに交ざってもらうぞ!!」徳光は不適な笑みを浮かべた。
「見張りぃ…?」健太が目を拭って言った。
「そうだ、長い長ーい夜だ…。理科部(ここ)の部員数は全部で20人、1人、まぁ最初の方は2人で30分の見張りをしてもらう。順番がそれぞれあって11時から8時30分まですることになってる。お前ら4人で2ペア作れ!」徳光は泣き疲れたオレ達を指差して言った。
「…………」急だったもんで中々ペアが組めない。
「……もぅじゃあコレとコレ、ソレとソレな!!」徳光はオレと児玉、真弓と健太のペアを作った。
「最後の1時間をお前らに頼む。」
「1時間ってことは7時30からね!」真弓の涙は止まっていた。
「あぁ後約2時間で就寝に入るからな!」
「わかった!ありがとう!」オレは初めて徳光と話した気がした。
「ところで理科部はバトルロワイヤル(この)脱出方法考えた?」
「あぁそのことならまだ心配ない…。」
「………?」オレ達は困った顔をした。
「それはあそこと1番行き来してる向坂が説明する。」
「さきさかぁ?誰!?」真弓は向坂を覚えていない。
徳光が手招きをすると向坂が出てきた。
< 69 / 358 >

この作品をシェア

pagetop