バトルロワイヤル
「まぁここからは僕が説明します。紙本さんと水野さんはゆっくりしていてください。」後ろから急に声が
オレ達はバッと後ろを向いた。
「大野君!!」紙本は言った。
この男は大野弘樹(おおの ひろき)。1年だ。
「じゃあ任せるわよ。」
「はい。……じゃあこちらへ…。」そう言うと大野は自分のパソコンの所まであんないした。
「これを見てください!」大野は画面を指した。
「ん?全部英語やん!」健太は首をかしげて言った。
「これはスペイン語です!この音声変換ソフトを使えば日本語になります……」
2020年にnationalが開発したソフトは全世界の翻訳が可能になった。
(ポチッ)大野はエンターキーを押した。
「おぉ!!」オレ達が声をあげると共に、画面の文字がたちまち日本語訳に変わった。
「今スペイン政府は計画を進めていて、私の学校はのこり100人ちょっとしか残ってません……」
「やっぱり他の国でもバトルロワイヤルが行われてるんや……」オレ達はここで改めてこの計画の恐怖を感じた。
「またこういう情報かぁ……。まだハッキングとかについてはなんもわからんかぁ。」大野は口を開いた。
「…………ハッキングって確か………!!?」
< 91 / 358 >

この作品をシェア

pagetop