バトルロワイヤル
「ぐううぅぅ……」真鍋は腹部を押さえ倒れている。
「てめぇらいきなり何しやがる!!」
(ドゥン!)オレは心臓目がけて発砲した。
(バスッ)服を突き抜けて打ち抜いたつもりだった。
(……………!!?)
倒れこむどころか血も出ない。
「……どういうことよ…。」真弓の目に焦りの色が見えた。
「……そこの女も邪魔だ…」
(ドンッ)男はまた撃ってきた。
「きゃあぁあぁ!!!」
「真弓ぃ!!」真弓の胸部が撃たれた。
「……あと1人…。……ん?」
「…い、痛くない…?」真弓が起き上がった。
真弓は防弾ジョッキをしていたのだ。
「そうか…。お前も防弾ジョッキを着てたのか!!」
(お前も…?)
「オレは高橋翔(たかはし かける)。1年だ。こいつは三国紀之(みくに のりよき)、そいつは高田陸(たかだ りく)だ。やっと手応えありそうじゃねぇか!!」真ん中に立っている男が言った。
(ガタガタガタ……)真弓は震えていた。
「そんなに震えてたんじゃ話になんねぇじゃねえか!!」
「……そうやな…」
(ドンッドォン…)オレは銃弾を放った。
「ぐっ…」
三国は倒れた。
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