年上王子のお嫁さん☆


まだ、サラリーマンがたくさんいる街を歩く。


高過ぎるビル群にうんざりする。




〜♪〜♪


駅に着いたところで、携帯が鳴った。

珍しく、電話のようだ。



画面を見ると

《非通知設定》の文字。


誰だ?



「…もしもし。」


『もしもし?あたし。
今から、会社に戻ってきて。』


「……安藤さん…?」




びっくりするほどの冷たい声に

背筋が凍る。



会社に戻ってきて …??




「……なんでですか?」


『いいから。理由は後で説明するわ。

来ないと……』




.
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