年上王子のお嫁さん☆
電話が来て数十分。
俺は会社にいた。
あのあと、安藤さんに
“来ないと、華ちゃんを苛めちゃうよ?”
と言われて
渋々戻ってきた。
本当なら、早く帰って
華に会いたかったけど
……無理っぽい。
俺は、華のことになると
弱くなるかもしれない。
臆病になる。
「…はぁ。」
華にメールをしながら、安藤さんを待っていると
「槇原くん!!」
安藤さんが、駆け寄ってきた。
「あんな脅すような言い方…
何か用ですか?」
「もぅ。つまんないわね。
…ご飯食べに行こうと思って。」
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