年上王子のお嫁さん☆


電話が来て数十分。

俺は会社にいた。




あのあと、安藤さんに


“来ないと、華ちゃんを苛めちゃうよ?”

と言われて


渋々戻ってきた。



本当なら、早く帰って

華に会いたかったけど


……無理っぽい。



俺は、華のことになると

弱くなるかもしれない。


臆病になる。




「…はぁ。」



華にメールをしながら、安藤さんを待っていると




「槇原くん!!」



安藤さんが、駆け寄ってきた。




「あんな脅すような言い方…

何か用ですか?」


「もぅ。つまんないわね。
…ご飯食べに行こうと思って。」




.
< 268 / 425 >

この作品をシェア

pagetop