年上王子のお嫁さん☆
人気のない廊下。
すぐに話は始まった。
「その様子だと…
あの子に送ったメール、見たようね?」
「…っ」
妙に余裕を持って喋る安藤さんに
違和感を覚える。
「どうだった?彼女が傷つけられる気分は。
あの子のこと守りたいなら…
あたしの言うこと聞いて?」
そして、くっついてくる。
……誰が聞くか。
俺は、好きでもないヤツに優しく出来るほどオトナじゃない。
ましてや、華を傷つけたヤツなんて…
「イヤ、です。」
安藤さんの目を見て、そう言った。
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