年上王子のお嫁さん☆
俺の言葉に一瞬だけ目を見開いて、すぐに不敵な笑みを浮かべた。
「あら。簡単なことなのに…
明日の花火大会、あたしと一緒に行ってほしいのよ。
あの子とは、行かないんでしょ?」
「なんであなたと……」
「っ…守りたいなら!!!」
俺の言葉を遮り、大きな声を出した。
そして、俯いてしまう。
「守りたいなら……
あたしと一緒に来てよっ!!
あの子が好きなら…これくらいしなさいよ……!!!」
突然泣き出す安藤さんに、理解が出来ない。
なんだ……?
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