年上王子のお嫁さん☆


俺は何かを悟って、座り込んでしまった安藤さんの腕を引っ張った。




「…安藤さん……

何かあったんですね?」


「っ……」


「僕でよかったら、話してください。」




今の彼女は、華に意地悪していた人とは思えない。


すごく弱い、ただの女性。



この前のような威圧感が全くなく、弱々しく立っていた。


俺をチラッと見てから頷いて、安藤さんがゆっくりと口を開いた。





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