年上王子のお嫁さん☆


そんな彼女を見たら

ちょっとだけ…協力してあげたくなった。




「もう、華を傷つけませんか?」


「えぇ…もう一度、ちゃんと信じてみるから。

……人間を…」




目は伏せていたけど、もう一度信じてみようと思う気持ちは伝わった。

これが嘘だったら、かなりの演技派だな。




「…なら

花火大会、一緒に行きますか?」


「……ぇ…」




パアッと笑顔になる安藤さんに笑いかける。



「ずっとはさすがに…俺も華と見たいですから……

途中まで、なら。」





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