年上王子のお嫁さん☆


サラサラの髪が手のひらをくすぐる。

無意識に、頭を撫でていた。




「…ちょっと、限界…」


「ぇっ…ん……」



玄関に入ってすぐ、唇を塞ぐ。


誰もいない家は静まり返っていて、それが逆に気持ちを高ぶらせる。




「ん……け、ぃ…とっ…」


「喋るな。」



今はただ、俺に溺れてほしい。

俺を感じてほしいんだ……




強く抱き締めると、ゆっくりと遠慮がちに背中に回る頼りない腕。

シャツを掴む感触に、抑えきれなくなる。




「おぃ……あんまり可愛いことすんな…」


「っ…ん……」



もう、いいか。抑えなくても…


そのまま抱きかかえ、階段を上った。




.
< 373 / 425 >

この作品をシェア

pagetop