子供は大人に恋をする
お部屋のお掃除をしようとソファから降りたら、ぴんぽんが聞こえました。お客さんや宅配便の人が来るよ、とは教えてもらってなかったのでびっくりしましたが、もしかしたら浅田さんが言い忘れてただけなのかもしれません。お客さんだったら浅田さんが困ってしまうかもしれないので、僕は玄関に向かって走りました。
スコープから外を覗くと、そこにはなんと、浅田さんが立っていました! 僕がびっくりしてじーっと見つめていると、またぴんぽんが鳴りました。


「浅田さんっ」


ドアを開けるとしゃがんだ浅田さんのお顔がすぐ近くにありました。思わず僕はぎゅうって抱きついてしまったけれど、浅田さんは怒ったりしませんでした。そして、にこにこ笑ってこう言いました。


「マコ、さっき何してたの?」
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