子供は大人に恋をする
僕はなんの事だろうと思ったけれど、すぐにあのいけない事を思い出しました。浅田さんは僕が一人でお留守番している時に危ない事がないようにってカメラをつけているのを忘れていたのです。浅田さんのクッションでいけない事をしていた僕を浅田さんは見ているはずです。怒られると思ったら、僕はとっても悲しくなってきました。


「〜っ……あさ、だ、さん…っふえ、ごめん、なさ…っ、ぅ、く、ごめんなしゃ…っ」

「…どうしたのマコ、なんで泣くの?」


ぽろぽろ涙が出てくるのを僕は止められませんでした。浅田さんは怒ることもなく、困ったような表情で僕を抱き締めて背中を撫でてくれました。僕は悪い子なのに。そう考えるともっと悲しくなりました。


「浅田、さんの匂い、がして…っ、僕、さみ、しくて…っ」

「あぁ泣かないで、ちょっと意地悪したね。ごめんねマコ」


泣き止めない僕の頭を浅田さんは何度もよしよしって撫でてくれました。それから浅田さんは、今度は俺の前でしてね、って笑いました。怒られなかったので、あのいけない事は悪い事じゃないのかなと思いました。



浅田さんがちゅうしてくれたので、嬉しかったです。
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